飲み会の席で面白いことを言って場をドカーンと盛り上げたことはありますか?
その瞬間、場の空気を支配してみんなから注目をあびることが出来ると思います。これを息をするように出来る人はすごいなと思います。そういう人は飲み会の場でなくても普段から人を軽く笑わせて場の空気を和らげてくれるある意味才能を持っている人だと思います。
一方で、普段はおとなしくて、不器用であまり面白いことも言えないけどお酒を飲むと一気に面白い人になって飲み会の席ではいつも盛り上げ役になっている。そういう方がみなさんのまわりにも結構いると思います。
今回はこういった「酔うと人気者」になれる人について、少し考えていきたいと思います。
そういう人の悪口をいうみたいな流れに感じた方もいるかも知れませんが、そうではなくて「酔うと人気者になれる」人ってアルコール依存症に今後なる可能性が高いのではないか?もしそうなら本記事を書いて、そういった方に読んでもらうことで迫っている危機に早く気づいてほしいなと思ったのです。
「これだ!!」って思っちゃう
普段は社会的に不器用で、存在感もない地味なAくんがいるとします。
Aくんは大学に進学して初めての「お酒に酔う」という体験をします。飲むと緊張がとけ、普段よりも流暢にしゃべることができ、ちょっとしたタブーにも勇気をだしてジョークにすることができます。
「お酒飲むとおもしろいね!」
今までは女子と話すことがほとんどなかったのに、飲み会のときだけちやほやされます。
Aくんは「これだ!!」というふうにこれからの人生はお酒とともにゆこうと強く感じます。
アルコールが起爆剤となってAくんはどんどん色んな人と仲良くなっていき順調に大学生活をおくります。
時は流れ、Aくんも社会人となりました。このときAくんのまわりで急激に変化がおこり、一緒に酒を飲む人は絡みづらい上司だけなので、飲み会も楽しくなくなってしまいました。
飲み会は苦痛ですが、Aくんは楽しかった大学時代が忘れられないのでひとり自宅で酒を飲むようになります。
あのときの感覚を思い出すにはしっかり酔う必要があります。そのため飲酒量はどんどん増えていき、体調もだんだんと悪くなってしまいます。
でも、あのときの感覚が忘れられないから、あのときの感覚が再現するまで体調は無視して酒を飲む。
そうやってAくんはアルコール依存症の階段をのぼっていくような気がします

楽しかった記憶に依存している
Aくんは実在しませんが、今回の記事はとある知人に私が断酒していることを伝えて、その知人も「毎日の晩酌をやめてみようかな。」という話をしていたときに、「20代のときの、あの楽しかった記憶を求めて 飲んでいるのかも 」といっていて、確かにそうかもしれないなと思い記事にさせていただいた経緯があります。
多分、このパターンでアルコール依存症になってしまう人って多いんではないかな、と思っています。
ちゃんとしたアドバイスは難しいですが、まずはそういう楽しかった記憶に依存している自分をまず見つめ直すことからスタートかなと思います。
それから、過去の記憶は一旦置いてしまって、これからどうやって楽しく生きていくかってことにフォーカスを当てていけばうまくいくんじゃないでしょうか。

